実施日/2021年11月10日(水)・16日(火)
「繭切機」で繭から蛹を取り出す作業を効率化!
養蚕業の衰退により、更木地区でも養蚕農家の人手不足や後継者不足などが課題となっています。そこで今回のプロジェクトでは新たに機械を導入し、養蚕業の作業の効率化と省人化を図ろうとチャレンジしています。
その第1弾が11月10日(水)に届きました。それがこちらの「繭切機」です。
【繭切機】
更木地区では、わずかな汚れでも出荷ができなくなり、廃棄されるだけとなる繭を使って特産品の開発にチャレンジ中。
さらに、認知症の新たなアプローチとして注目が集まる新物質「ナトリード」(養蚕技術を活用して得られた「カイコ冬虫夏草(とうちゅうかそう)」から発見)の原料となる「蚕蛹」を繭から取り出す作業も、現在は手作業で行っています。
その繭を、蛹は傷つけずに自動でカットしてくれるのが、こちらの機械です。
繭切機の活用により、繭から蛹を取り出す作業の効率化と省人化を実現でき、少ない人数でもラクに作業ができるようになります。また、蚕蛹の健康食品や医薬品への活用がひろがることで、養蚕農家の収入アップにもつながればと考えてのチャレンジです。
カットした繭を繭細工に生かすためには、現状のように「縦」ではなく「横」に切れるようにするなど改善点もあり、使ってみた感想や今後の課題などは、改めてご報告したいと思います。
「ラジコン草刈り機」で斜面の多い場所でもラクラク!
11月16日(火)には、新たに導入した「ラジコン草刈り機」の講習会を開催しました。更木地区の桑園(そうえん)は斜面が多く、これまでは草刈り作業が大変でした。そこで今回のプロジェクトを活用して「ラジコン草刈り機」を導入。これによりお年寄りや女性でも、斜面の多い桑園の草刈り作業をラクにできるようになります。
【ラジコン草刈り機】
これから冬になるため、この「ラジコン草刈り機」が活躍するのは来年度からとなりますが、来年度が楽しみです。使ってみた感想は改めてご報告します。
追伸
とある雨の日、繭切機を地元の方にお見せしたあと、ビニールハウスの外に出ると空に虹が。このプロジェクトが成功する予感!
ビニールハウスの近くにあるイチョウの木も、雨上がりの太陽の日射しを浴びて、キラキラ輝いて見えました。
(了)