実施日/2023年2月13日(月)・14日(火)
場所/宮城県南三陸町入谷地区
仙台藩の養蚕の歴史を未来へ。
「まゆ細工」の魅力を若い世代へ。
2月13日(月)と14日(火)の2日間にわたって宮城県南三陸町にある入谷地区に視察に行ってきました。
入谷地区は仙台藩の養蚕発祥の地として知られ、養蚕とともに絹の生産で栄えた地域です。
1日目は、入谷地区のその歴史を今に伝える「ひころの里」へ。同施設には、旧入谷村の村長も務めた須藤家の邸宅「松笠屋敷」(町の有形文化財)をはじめ、繭細工の体験・販売を行う「シルク館」、地元の旬の素材を使った料理が堪能できる「ばっかり茶家」などがあり、観光スポットとしても人気です。
視察では「ひころの里」の鈴木施設長にご案内いただき、江戸後期に建てられたという歴史ある「松笠屋敷」を見学しながら、入谷地区の成り立ちや同施設の利用状況などをうかがいました。さらに「シルク館」では地元の「ひころレディー」さんの指導のもと、繭細工体験をしながら、体験の受け入れ方法や利用状況、販売の仕方、集客方法などをうかがいました。
ネット販売も好評。若い世代も活躍する工房へ。
続いて2日目に訪れたのは、「楽しく学ぶ」をコンセンプトに地域資源を活用したものづくり体験ができる「南三陸YES工房」へ。
同施設は地元の木材を活用した木工体験や、南三陸の復興のシンボルであり「置くと(試験に)パスする」縁起物「オクトパス君」の色塗り体験の他、「まゆ細工体験」も実施しており、ハンドメイドクラフトのネットショップも好評で若い世代にも人気です。
視察では同施設の大森代表に、ニーズに合わせた「まゆ細工体験」の集客方法や、ネットも活用した販売方法、価格設定についてなどおうかがいしました。「南三陸YES工房」では若いスタッフが多く活躍しており、そうした世代のアイデアがいかされている点も印象的でした。
1日目に訪れた「ひころの里」も、2日目に訪れた「南三陸YES工房」でも、コロナ以前は年間2000人ほど利用者があったとのこと。コロナ禍でその数は減少しているそうですが、行政や観光協会とも連携して取り組み集客に努めており、受け入れもスムース。こうしたカタチが更木地区でもできたらと、夢がふくらむ2日間でした。
改めて、今回の2日間の視察にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
コメントを残す